先日「塩」についての講習があり参加してきました。
塩の種類はもちろん製造方法や本物の「塩」の選び方などを学ぶことができました。
「日本には本物の塩が少ない」と言われていることを知っていましたか?今回はそんな塩の選び方や、調理での使い方を紹介。興味のある人は是非♪
塩は悪物?

よく塩分の取りすぎは体に良くないと聞きます、スーパーなどでも減塩を唱った商品も数多く見かけますが良い「塩」には体のミネラルバランスを調整してくれるという大切な役割があります。
ミネラルのバランスが崩れてしまうと、さまざまな体調不良につながります。例えばカリウムが減ると足がつってしまったり、脱水症状や熱中症になってしまうといったことです。
海水にはさまざまなミネラルが含まれています
一方、取りすぎてはいけないと言われている「塩」とはこのミネラルが精製の段階で取り除かれてしまった塩のこと、日本の食卓に多く使われている塩化ナトリウム99%以上と書かれているもの
塩の製造方法
塩のミネラルは取れる地域や環境によっても違いますが、ミネラルの有無はほぼ製造方法の違いで変わってきます
精製塩
イオン交換膜法で作られた塩は、ほぼ純粋な塩化ナトリウムを抽出してできたもので海水に含まれるミネラルなどはこの方法だとほぼ取り除かれてしまいます
パッケージの裏などにこんな感じで記載されています(例)▼
製造方法
原材料名|海水
工程|イオン膜・立釜・乾燥
その他|塩化ナトリウム99%以上
舐めてみるとしょっぱさだけが感じられました。
再生塩
精製塩や海外の天然塩にニガリなどを入れて作られた塩です。海外の天然塩を日本の海水に溶かして作られる場合もあるそう
パッケージの裏などにこんな感じで記載されています(例)▼
製造方法
原材料名|天然塩(93%メキシコまたはオーストラリア)、海水(7%日本)
工程|溶解・立釜(平釜)
精製塩と比較するとミネラルは含まれています
天然塩

海水を天日や平釜で煮詰めただけの海のミネラルバランスがそのまま残っている塩。(岩塩も自然塩に入ります)
パッケージの裏などにこんな感じで記載されています(例)▼
製造方法
原材料名|海水
工程|天日・平釜
手間ひまがかかっているので、お値段も高めです
塩の種類

海塩
海水から作られている塩、製造方法によりミネラルバランスが異なってくる、日本の食卓で最も多いのが海水から作られている精製塩
藻塩
ホンダワラなどの海藻から作られた塩で読み方は「もしお」と読む。特徴は、海水と海藻の旨味が詰まっていてほのかに甘さも感じられます
岩塩

海底が地殻変動などで隆起して海水が陸上に閉じ込められ、水分蒸発により塩分が濃縮し結晶化したもの
湖塩
陸に閉じ込められた海水が岩塩に変化する途中だと言われていて、通常の淡水湖より塩分が高くその湖から取れる塩のこと。
食材別、塩の選び方
簡単に選ぶ方法は、食材の産地と塩の産地を合わせるのがおすすめだそう
魚介ならば海塩、肉ならば岩塩という合わせ方も◎
肉には・・
牛肉・・岩塩
豚鶏肉・・牛肉と比べるとタンパクな味わいなので、しょっぱさよりもマイルドな味わいがある塩がおすすめ

魚には・・

海のものには海の塩ということで、藻塩や自然塩がおすすめ
野菜には・・
サラダには少し食感が残るフレーク状の塩を合わせるのがおすすめ

まとめ
製造方法からも分かるように、できれば自然塩を選びたいですね。
ただお値段高めなのが気になるところ・・
逆に、あまりにも安価な塩はおすすめではないとのこと、調理している時などに何だか味がまとまらないな〜という時などは「塩」を変えてみるのも手です。
再生塩と自然塩を上手に使い分けるのも一つの方法です。
美味しい塩とオイルの組み合わせは、なんでも食べれちゃうくらい私のお気に入りです。
料理に合わせて数種類の塩を揃えてみては?


ーENDー